スタッフブログ
ケガなく野球人生を過ごすために…
12月18日に兵庫県加古川市の兵庫大学で野球肘検診があり、スタッフとして参加させて頂きました。投球動作で生じる障害”野球肘”の早期発見や予防を目的に兵庫県内の高校160校から2名ずつが参加しました。野球肘検診の内容は医師が超音波を用いて診断、理学療法士が可動域を測定しその結果に基づいてストレッチを指導し、さらに特殊な機器(下記にて説明)を用いて投球時にかかる肘へのストレスを測定したりと、かなり充実した検診でした。
先ほど出てきた特殊な機器というのが”パルススロー”と言い、投球時にかかる肘への負担を数値化できるもの。エンゼルスの大谷翔平が右肘を手術した際に復帰までの間に右肘にかかる負担の管理に使用しており、実際の使用場面を見たのは初めてでした。パルススローでは1球ごとに肘にかかる負担(肘外反トルク)、リリース時の前腕の角度(アームスロット)、投球時の腕振り速度(アームスピード)を測定でき、投球障害予防や肘のコンディショニング、またパフォーマンス向上に使用できるそうです。
野球では肩肘障害が多く発生し、学童期野球を対象とした傷害調査では肘の傷害発生率が高く肘内側障害は4人に1人が発症すると報告されており、早期発見・早期治療が大切です。当院でもパルススローの導入に積極的に取り組んでおり、先日は院長・理学療法士がパルススローの勉強会に参加しました。
今後は当院でもパルススローや超音波を用いての野球肘検診の実施も検討しており、興味のあるチーム関係者、学校関係者、保護者の方は当院スタッフまでお声がけください。
ケガなく少しでも長く野球人生を過ごすために。
理学療法士 西田悠司
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